xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

讃歌 ~さぁ恋をしませう、何度でも~

楽園に咲き誇る薔薇の芳香

信じ難きほどに我を満たす

 


たゆとうユーフラテス川の岸辺にて

アダムは水の冷たさをその身で知る

 


悪ふざけ好きのゼウス

魚が水面を飛び跳ねる

 


アグリゲェントゥムの男は想起す

かつては、その魚であったことを

 


アルタミラと名付けられる洞窟の中

顔を持たぬ手が、野牛の群れを描く

 

 

黄泉の国からのウェルギリウスの手

隊商によって搬送されし絹を愛撫す

 

 

エスは、手にした金貨の中にカエサルの横顔を知り

ピタゴラスは、時間が円環するものであることを知る

 

 

大海原に屹立した島影の中、銀の狼が金の鹿を追い

シグルトの忠節なる剣が鉱床の中で鍛え上げられる

 

 

過去の一切が、岸辺の岩に打ち返される白波のように

懐かしい思い出となって、優しさの中で鮮やかに甦る

 

 


そうさ

 

これも彼女が君に与えた

口付けの魔法