えっと。。。
はじめに・・・「おめでとう」とは申しません。
むしろ、彼の健康と彼のご家族の今後のことを考えると、この判断が果たして正解だったのかどうか、ホントに勝手ながら、心配せずにはいられないんです。
それに。。。
新日のマットで脛骨を2か所も複雑骨折した選手を復帰させる以上、新日側が指名する複数名の専門医の意見をチャンと聞いたのかしら?
日本のプロレス団体では、この程度のリスクヘッジもしない・・・っていうか、そもそもそんなコト知らん!(=フリーの選手が死のうがどうしようが団体の与り知らぬこと)ってことなのかしら?
日本に限らず、WWE以外のプロレス団体のヘルスケアの脆弱さは、アザゼルの想像を超えています。
新日も一度、重度の脳震盪を適切に対処しなかったとして訴訟を起こされればイイのよ。
もっとも日本の場合、法制度上、米国のような懲罰的賠償金の支払命令は出せないから、組織は安穏としていられるところもあるんですよね。
もっと選手は団体をガンガン訴えちゃえばイイのに・・・
まあ・・・新日の場合、少なくとも大箱興業ではリング・ドクターを配置している点は評価できるんですが、それ以外の団体ではリング・ドクターが一人もイナイのには驚き。
その程度の資金も無いのなら興行なんか打っちゃイケナイと思うぞ。
そういえば。。。
ノアの故・三沢さんが広島大会(でしたっけ?)において、頸椎離断という重篤な状態に置かれたとき、同大会では「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」という悲痛なマイクの声が館内にコダマしたと聞き及んでいます。
言い換えれば、リング・ドクターも準備しないで興行を打つのが当たり前という、ボクシング等の格闘技ではあり得ない、極めて貧弱なヘルスケアしかできない、というより、ヘルスケアという思想すら持ち合わせていないのではないか、と思えるほど。
新日は、日本のプロレス業界では最もヘルスケアに力を注いでいるとも聞いています。
それでも・・・果たして十分といえるのか、アザゼルには疑問だらけ。
ついでに。。。
この手の話をすると「最近の若い奴は根性が無い!」っていう手合いが湧いて出てくるんですが、そういう問題ではあり得ないんです。
軽傷云々を問題にしているのではなく、中邑選手が自身のインタビューで答えていたように、試合後も数日間にわたり眩暈がとれないことは結構ある・・・なんて、根性でどうこうできる問題じゃありません。
そうそう。。。
その昔、練習中に死亡事故が発生して、訴訟になっている事例が何件かありましたよね、プロレス業界でも。
その後の顛末は別冊宝島で追及されていたので存じているのですが・・・レスラーって恵まれない職業だと思います・・・
といいつつ。。。
ヨシタツ選手、というより山本さんご本人も十分納得のうえでの復帰なのだと思います。
レスラーとしての想いをリングに思いっきりぶつけることができますことをお祈りいたしております。