xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

歴史

神話の世界 : 古いものほど、実は新しい ~当初の説話とは似ても似つかぬ、創作の世界・・・の巻~

「古いものほど新しい」 陳舜臣さんによる 「加上説」に関する有名なお言葉。 史学における説話 国家形成の過程で、より古い時代に説話の起源を求め、徐々に、しかし継続して様々な話が加えられていき、意図的に複雑さを増していくものである、というのが加…

「無言館」(戦没藝大生の絵画集)を読む ~絵画とは、言葉ではない、もう一つの表現の巻~

日本美術界に新風を吹き込まんと、高い使命をもって画家を目指し、わが国最高峰の「東京美術学校」(後の東京藝術大学)に入学した彼ら。 彼らは、何故に志半ばにして死なねばならなかったのか・・・ この書は、戦没した藝大生の紛れもなきレクイエム。 それ…

靖国神社で「きけ わだつみのこえ」を読む ~散華することを強要される異常かつ理不尽な時代に生きた者の言葉(手記)を読むとき、その悔しさを想い、頬に涙が流れる~

この記事を書こうと思ったきっかけは 非常にツマなぬこと。 「東大生は戦争に行かなかった。 あいつら、優遇されていたから。」 そんな会話を電車の中で聞いたとき、 「フザケンナ! 何も知らないくせに、軽々に戦争を語るな!」 思わず言い放ってやろうかと…

日本の人口 : 2017年 出生数は過去最低 死亡数は過去最高 ~日本の人口の自然減拡大の一途で、将来の年金・医療制度もお先真っ暗~ 

現在、個人型確定拠出年金(iDeCo)、少額投資非課税制度(NISA)など、従来にはなかった非課税での(事実上)老後資金確保のための資産形成支援策が整備されてきています。 この意味・・・ いうまでもないことですが・・・ 特に現在40代以前の勤労者にとっ…

『沖縄県民、かく戦えり』 唯一の本土決戦の地、沖縄からの最後の打電 大田少将から海軍本部への「緊急電報」 ~現在の沖縄県の状況は、彼の地で散華された方々への冒涜ではないのか~

沖縄県民の実情に関しては、本来、知事より報告すべきものではありますが、米軍の猛攻の前に、すでに県当局には通信手段が失われており、牛島中将が指揮する第三十二軍指令部にもかような通信のための余力が無いものと思われます。 知事から特段の依頼を受け…

We're Not Gonna Take It  本物のロックとは、こういうもんだ! ~36年の時を経て、彼の叫びが蘇る~

We're Not Gonna Take It はぁ?そんなことを受け入れろっていうのか? ふざけんな!絶対に断る! どんなことがあっても、認めたりしねぇからな! 俺達にも権利ってもんがある、自分で選択するって権利が 何があっても手放さねぇよ、この権利を これが俺達の…

悠々たり「漢字」の世界 ~いまさらながら、台湾の子供向け番組を観て、涙ぐむ~

アザゼルにとって、「漢字」といえば、故・白川静先生。 もちろん、実際にお会いしたことはございません。 漢字にどれだけの呪術的なものが含まれているのかは存じません。 白川先生のご説には、今も批判する向きは少なくありませんし。 それでも、日常的に…

『見る人も なくて散りぬる 奥山の 紅葉は夜の 錦なりけり』(紀貫之)を取り上げた、ふにやんまー様への返歌 ~古今和歌集を取り上げられるとは・・・イケてますね~

この歌は「古今和歌集」に収録されているモノ。 詞書には、こう記されています。 『北山にもみぢ折らむとてまかれりける時によめる』 京都の北に出向いちゃってさ 「紅葉狩りしちゃうぞー!」 ってときに詠んでみた というアザゼル訳では、「平安の雅」も何…

現在の「資本主義」に、崩れかけた日本を救うだけの力、果たしてありや? ~平成生まれのアザゼルが「全共闘白書」を読んでみた~

この本、例によって古書店をふらついていたときに購入したもの。 ちなみに、とっくの昔に絶版。 内容は、かつて全共闘に参加した学生を対象に、闘争終結後、四半世紀を過ぎてから実施したアンケート結果をまとめたもの。 250人から寄せられたアンケートは…

温故知新(その25) 「日本残酷物語〈1〉貧しき人々のむれ」を読む ~日本は、過去のような貧困から完全に脱却できたといえるのだろうか?~

平凡社ライブラリーに収められた、かつての日本の貧困をテーマとしてまとめられた一冊。 再刊されて以来、小林多喜二の「蟹工船」ほどではないにせよ、コンスタントに売れているらしいのです。 さてさて。。。 この本のキャッチはこんな感じ。 日常的な飢え…

温故知新(その19) 重信 房子「革命の季節 パレスチナの戦場から」を読む ~70年代の日本を覆っていた狂気じみた熱狂に関する一考察として~

趣味 革命の季節 パレスチナの戦場から(出所:Amazonより) 1970年代の日本。いわゆる"インテリ"と呼ばれた階層の若者は、何故、狂気ともいうべき熱狂(熱病)にとりつかれていたのでしょう。 「よど号事件」関連の資料を読んでいたとき、信じられないほど…

「旧約聖書 ヨブ記」の持つ、相反する二面性 ~神の正義あるいは権威を強弁すればするほど、それを否定することになるという、大いなる矛盾~

理由は上手く説明できないんですが、アザゼルは旧約聖書が好き。 その中でも異色と言える「ヨブ記」に強い興味を抱き続けてきました。 「ヨブ記」って何のこと?ってヒトは、こちらで概要をお読みくだされ。 ヨブ記 - Wikipedia 参照先のウィキでも書いてい…