xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

2016-10-21から1日間の記事一覧

温故知新(その25) 「日本残酷物語〈1〉貧しき人々のむれ」を読む ~日本は、過去のような貧困から完全に脱却できたといえるのだろうか?~

平凡社ライブラリーに収められた、かつての日本の貧困をテーマとしてまとめられた一冊。 再刊されて以来、小林多喜二の「蟹工船」ほどではないにせよ、コンスタントに売れているらしいのです。 さてさて。。。 この本のキャッチはこんな感じ。 日常的な飢え…

温故知新(その24) 中島敦「文字禍」を読む ~文字の本質とゲシュタルト崩壊~

著作権切れのため、青空文庫にも収録されています。 中島敦 「文字禍」 【引用開始】 その中に、おかしな事が起った。 一つの文字を長く見詰めている中に、いつしかその文字が解体して、意味の無い一つ一つの線の交錯としか見えなくなって来る。 単なる線の…

温故知新(その23) チャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」を読む ~アンダーグラウンド、パンク、絶望、そして、希望~

『良い政府なんてものはないんだ。 あるのは悪い政府と、もっと悪い政府だけだ。』 どこかで読んだ、この言葉がズッと頭に残っていた。この斜めからモノを見るような感覚が新鮮に思えたからだ。 『俺には二つの原則がある。 一つはパイプでたばこを吸うヤツ…

温故知新(その22) アルヴォ・ペルト「鏡の中の鏡」を聴く ~ミニマリズムの一つの到達点~

ミニマリズムと聞いて、メルロ=ポンティのことを語るのかと思われた方。鋭すぎますぞ(笑) メルロ=ポンティのことを軽々に語るほど、厚顔無恥ではござらん。笑われちゃうだけですものね。 記号による認識、そして知覚の問題って面白かったけど、所詮は初…