株主総会において、正式な委任状を持参した代理人(注:弁護士を除く)の出席を拒否できるか否かについては、些か議論の余地があります。
例えば、定款の規定がどのようになっているか等、外部の人間にはなかなか分かり難いところが多々ございますので、軽々には判断できないものと思われます。
ただ、猪木さんが本気で、IGFの全取締役の解任を要求していること、自身をIGFの取締役に選任することを要求していることは、これで明らかになったといえますね。
いずれにしましても、猪木さん側に不法行為等の問題がなければ、経営者側が発行済株式総数の過半数を所有する猪木さんの要求を拒み続けることは不可能に近いでしょう。
なお、一部の報道では未だにサイモン・ケリー・猪木さんのことを猪木さんの娘婿と説明しているところもございますが、サイモンさんは猪木さんの御息女とすでに離婚されておられるとのこと。
猪木さんとの親族関係は解消されているようですから、あたかも親族間の「骨肉の争い」であるかのように報じるのは、いかがなものでしょうか。
それにしましても。。。
「ゴシップ」による話題作りという観点に限定すれば、猪木さんは天才的と評すべき方ではないだろうか・・・と個人的には思います。
すでに猪木さんは、
『カール・ゴッチのお墓を日本に建てる』
と大きく印字されたポスターを準備して、「IZM」なる興行を打つ模様。
(注:リンク先のページに掲載されているポスターではありません。)
調べてみたところ、過去に(旧)全日本プロレスにおいて「正平寺を建立する」として興行が打たれたことがあったらしいのです。
しかしながら、実際に故ジャイアント馬場さん(俗名:馬場正平さん)の菩提寺となるはずの「正平寺」が建立されたという話は確認できておりません。
今回の興業では、果たしてカール・ゴッチさんのお墓が日本に建てられるのでしょうか?
注目したいと思います。