xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

映画「ノー・マンズ・ランド」を観る ~低予算でもアイデアさえ冴えていれば、素晴らしいシャシンに仕上がるという好例~

ノー・マンズ・ランド HDマスターDVD

 

 

このシャシン、観るのは2回目だと思うのですが、低予算映画であることが、すぐに分かるぐらいにチープな作り。

 

でも・・・アイデアさえ冴えていれば、十分に満足できる映画になり得るということを教えてくれんです。

 

 

 

ただ。。。

 

 

 

あらかじめ申し上げておきますが、この作品、「 HDマスターDVD 」版でも800円ぐらいしかしません。

 

それなのに・・・アザゼルは、行きつけの古書店で1,000円(しかも消費税別)で購入してしまうという体たらく・・・

 

 (´・ω・`)ショボーン

 

 

 

さてさて。。。

 

 

 

アザゼルが、このシャシンが好きな理由は、

 

 救いが無いから

 

日本映画によるある感じの甘ったるさだとか、安っぽいヒューマニズムに毒されていない点がイイの。

 

 

現実の世界って、素晴らしいモノなんかじゃない。

それでも、救いを求めたいという感情、信じていたいという心情を、ヒトはどこかに持ち合わせているものだと思うんです。

 

 

ところが、このシャシンときたら、そんなモノ、所詮は虚しさでしかないって、容赦なく吹き飛ばしてくれちゃう。

 

『「戦争」に救いなんかあるわけねぇーだろっ!!』

 

ってね。

 

 

考えてみれば、不条理の極北の一つが、見ず知らずの人間を何十人、何百人と殺せば国家の英雄として称賛される「戦争」であるはず。

いくら言葉を飾ろうとも、「ヒトがヒトを殺す」という事実は何一つとして変わりはしません。

 

「救いの無い世界」

 

あるいは、戦争など無くとも、現実の世界には「救い」など、何処にも有りはしないのかもしれません。

虚心坦懐にこの世界を見渡したとき、「救い」を見出す困難さに直面しちゃうもの。

 

 

 

おっと。。。

 

 

 

またまたドーでもイイようなコトを書いちゃったわけなんですが・・・

日本映画でも、「超」の付くぐらいの低予算で、わずか2週間で撮り終えたという

 

 「サイタマノラッパー」

 

というシャシンがあるので、決して日本映画はクダラナイなどと申し上げたいわけではないことも付言しておきますぞ。

 

SR サイタマノラッパー

 

こちらのシャシンも、かなぁ~り「救い」の無い世界観が好き。

ラスト10分の展開は、北野武監督の「キッズ・リターンズ」が

 

 「俺たち、もう終わっちゃったのかな?」

 「馬鹿野郎、まだ始まっちゃいねぇよ。」

 

という最後のセリフに「救い」を見出せたのとは対照的に、「現実」の余りにも厳し過ぎるほろ苦さを観客に嚙み締めさせるラップでのやり取りがイイんです。

 

このシャシン、観ていると・・・

イタイんです、ホントに。

だって、自分を見せつけられているみたいなんだもの・・・

 

・・・

 

アザゼルは「メメント」で、アイデア勝負を余儀なくされる低予算映画の魅力に目覚めたんですが・・・

 

世の中にシャシンが溢れすぎて、死ぬまでに観ずに終わるスゴイ作品がゴマンとあると思うと残念でならないんです。