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xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

新日本プロレス : 興業会社として「次のステップ」に進むための「試練の時期」がやってきた ~海外進出が成功するか否かで、企業としての将来が決まる~

プロレス!

ケニーさんの去就の噂が、主に米国系プロレス・メディアを中心に語られています。

 いうまでもなく

「新日から離脱し、WWEに移籍する」

というもの。

 

その一方で、米国系プロレス・メディアの中には「WWEに行かないんじゃないか」と解説しているものもあるんです。

 

どういうことかというと・・・

 

 騒動の発端になったケニーさんの呟きは、新日に「ケニー・オメガ」というレスラーの価値を理解させ、WWEと天秤にかけるかのような素振りをみせることで新日から好条件の契約を引き出すためのブラフだというのです。

つまり、契約金額を大幅に引き上げる、付帯条件も大幅に見直す、っていうんなら、新日と契約してもイイよぉ~、ってこと。

 

新日初の1億円レスラーは、「新日を背負う」と声高らかに宣言したオカダさんではなく、いつWWEに『逃げる』かもしれない外国人選手(注:ケニーさんかどうかは別にして)になる可能性は否定できないようになってきたようにも思えます。

 

外国人選手がWWEと新日を天秤にかけられる状況が変わらない限り、外国人レスラーをスターにしちゃうと、新日は・・・

(1)損益分岐点にダイレクトに響く「人件費」コストの増大を覚悟するか

(2)せっかく育て上げたスター選手をみすみすWWEに奪われるか

というリスクを背負い続けることになりますものね。

 

この問題、海外に進出した日本企業なら大なり小なり同じような悩みを抱えています。

特に金融業界では、Tier1クラスの企業に勤務する腕利き社員(例:トレーダーやストラテジストなど)は、日本の定期的な人事異動かのように企業間を渡り歩くことも決して珍しいことではありません。

 

ある意味、新日も興業会社として、「次のステップ」に上がるための「試練の時期」に入ったとも言えるのかもしれません。

日系の自動車会社だって、この試練というか、洗礼を浴びて大きくなっていったんですから。

 

「リスク・コントロール

 

口にするのは容易いですが、チャンと実践できて効果を上げている企業って驚くほど少ない、とモノの本に書いていたことを思い出しちゃいましたぞ。

 

新日はオーナー会社であるだけに「決断」そのものは圧倒的に早いはず。

木谷オーナーの手腕を見せていただきたいと思います。

 

さてさて。。。

 

プロレス関連業種で断トツの購買力(日本市場の実に10倍を軽く超えます)を誇る「北米」地域に進出したいのなら、外国人のスター選手は絶対に必要。

日本人どおしの闘いだけでは、いつまで経ってもマイナーな存在から脱却することなど不可能ですもの。

 

今年の米国進出は、木谷オーナーの言葉によれば、

主力選手たちを引き抜いた

WWEへの意趣返し

とのこと。 

しかし、「北米」市場への進出が成功しない限り、新日本プロレスが世界中のプオタから「メジャー団体」であると認識されることが困難であることも事実でしょう。

 

新日が

「極東の片隅でチマチマやっている興業会社」

で終わるのか、それとも、

WWEが本気で恐れる世界規模の興業会社」

に脱皮できるのか。

 

今年は、その将来を決めるための分水嶺となる年なのかもしれません。

 

【追伸】

新日が株式上場を狙うと常々口にするのは、木谷オーナーの利得狙いは当然あるにしても、

「ストック・オプション」

によるレスラーたちの引き留め策も射程に入っているのかもしれません・・・ね。

WWEではレスラーへのストック・オプションを(発行済株式総数からみれば微々たるものですが)実施しています。