xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

伝説のレスラー : 佐山サトル(初代タイガーマスク) ~たった独りで子供や主婦にプロレスを浸透させ、地上波TVの視聴率を10%も引き上げることに成功し、現代プロレスの基盤となるスタイルまで創り上げてしまった男~

 

1975年 アントニオ猪木さんに憧れ、17歳で新日本プロレスに入団

    入団の労をとったのが、当時の営業部門の長、新間寿さん

 

 

身長173㎝とレスラーとしてはかなり小柄ながら・・・

驚異的なまでの人間離れした運動神経を持ち

93kgの体重で、100m走を12秒台で駆け抜け

背筋力は、ヘビー級選手でもトップクラス(300kg弱)に達した

 

実際の測定状況はコチラ

華麗な技や動きから「速さ」で勝負する選手であるかのように誤解されているかもしれませんが、測定結果からは「力」で勝負する選手であることも判明

素早さでも力でも、どらちでも勝負できるという恐ろしいまでの能力

 

入団して半年後には、当初は(背が低すぎて)入団に納得していなかったアントニオ猪木さんをして

 「アイツはスゲーよ」

と言わしめることになる

 

 

1978年 入団3年目でメキシコへの武者修行に抜擢

     ルチャの本場で「空中殺法」を体得

 

1980年 海外修行の場をイギリスに移動

     銀幕のスター「ブルース・リー」にあやかり

    「サミー・リー」のリングネームでデビュー

    たちまち人気を博す

 

 

新間さんは、技がどうこうという前に

 「とにかくリング上での立ち姿が美しかった

  あぁ、こいつはスターになるなと思った」

と語る

 

しかし。。。

 

アントニオ猪木直々の指名により「タイガーマスク」という大役に抜擢が決まるも、新間さんからの帰国指示の電話に、佐山さんは怒り狂い、

 

 「帰りません」

   ヽ(`Д´)ノプンプン

 

何度も何度も断固として断る・・・

 

 

なぜ俺がマスクマンにならなきゃいけないのか?

レスラーである俺が、リングの上でどうしてアニメのキャラクターを演じなければならないのか?

しかも、イギリスではとうとうタイトルまで新設される運びとなったのに・・・

(サミー・リーの人気にあやかり、ミッド・ヘビー級タイトルが新設された)

 

 

焦る新間さん

 (;・∀・)

 

原作者 梶原一騎さんの許可を取り付けた「タイガーマスク」は

猪木さんとモハメド・アリさんによる「世紀の大凡戦」と揶揄された興行で負った多額の負債を一掃するための秘策

新日本プロレスの存続のために残された、数少ない妙手の一つであったのだから・・・

 

更に。。。

 

「原作者が要求する高いレベルを満たせる選手は、もう佐山しかいない」

 

梶原一騎さんの要求は人間離れした動きができること

佐山なら、否、佐山にしかできない・・・

必死になって佐山さんの説得を試みる新間さん

見栄も外聞もなく、新間さんは

 「泣き落とし」

に出る

 

「頼むよ・・・

 お前が首を縦に振ってくれないと

 猪木さんの顔を潰しちゃうんだよ・・・」

    (´;ω;`)ブワ

 

 

新間さんの必殺技「泣き落とし」の前に敗れた佐山さん

 

 

 「分かりました・・・

  猪木さんの顔を潰すことはできませんから・・・

  ただし、タイガーマスクになるのは、1試合だけですからね」

 

 

この佐山さんの言葉を聴いた新間さん・・・

思わず呟いた言葉が

http://images.uncyc.org/ja/b/bd/%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%80%9D%E3%81%84.jpg

      『計画通り』

 

悪いヒトです、新間さん(笑)

 

 

ところが。。。

  

 

新間さん

肝心のマスクを発注し忘れ・・・

 ◎_◎;)アッ…

 

もう試合、迫っているんですけど・・・

思い付いたのが、手書きでマスクを作るコト

 

帰国した佐山さんに、早速、何事もなかったように粗末なマスクを被せる新間さん

 

「ワオ!

 佐山、スッゲー似合ってるよ!!

 ヒャー、マジカッケー!!!」

 

と必死になって誤魔化そうとするも・・・

佐山さんは・・・

 

 「えっ・・・

  シーツに手書きで書いているだけじゃん・・・」

 

と思わずにはいられなかった

 ( ´艸`)クスクス

 

 

当時の蔵前国技館で迎えたタイガーマスクのデビュー戦

対戦相手は、ダイナマイト・キッド選手

 

新間さんの泣き落としで戻ってきたはずの特別試合なのに、デビュー戦でリングに向かうタイガーマスクに投げかけられたのは、ココロ無いヤジばかり

 

 「俺、歓迎されてないわけ、マジ???」

 

と戸惑いを隠せなった

 

それが。。。

 

試合が始まると否や、後に古舘アナウンサー(当時)により「四次元殺法」と命名される技の数々、華麗なステップ、的確かつ素早い動きによって、たった1試合でファンの心を鷲掴み

記録映像をみると、確かに体幹の良さは嫌でも分かるし、とにかく体中がバネって感じ

(ただし、マスクを除く( ´艸`))

 

でも。。。

 

新日本プロレスでの初代タイガーマスクの実働は、わずか2年余

人気絶頂の中での引退(契約破棄)の理由とは・・・

 

その点については、嫌というほど書籍もブログもあるので、ご興味のある方は、そちらをご覧あそばせ

 

 

現代プロレスの原型ともいうべきスタイルをご堪能いただきながら、お別れです

 

 といいつつ。。。

 

佐山さんが新日との契約を破棄してまでも成し遂げたかった

 

「ロープに飛ばされても帰ってこない

 相手も技をわざと受けず、受けてもオーバーなリアクションはしない」

 

試合はコチラ

 

アザゼルは、これらの映像をリアルタイムでは観ていません

っていうか、生まれていない時代のものばかり

 

でも、初代タイガーマスクの試合って、流石に「革新者」だけに、アザゼルのように平成生まれの者が観ても面白い。

できれば、新日で最後の映像のような試合も観たいなぁ~思うのでござる。