xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

若年層から老齢層まで、音楽そのものへの興味が衰退・・・ ~むしろ留意すべき点は、「音楽」の問題ではなく、国民大衆間での主体性の喪失なのではないかしら~

 

 

アザゼルは、古書店とか中古レコード店が放つ怪しげな『独特の雰囲気』が好き。

古書店にしても、中古レコード店にしても、客層は圧倒的に男性。

かつての高野山のような女人禁制のごとき雰囲気(←かなり大袈裟に書いています)。

 

中古レコードが収められた「箱」の中を、一心不乱に「漁る」男性の鮮やかな手さばきと信じられないほどのスピード。

アレは・・・実際に見た人でないと分からないだろうけれど、日本の無形文化財としてアーカイブに保存したいぐらい(ホントだよ)。

 

しかも。。。

 

自らを「エサを漁る豚」と形容して屈託なく笑う、レコード・マニアっぽい白髪交じりの中年男性客。

背格好から推察するにサラリーマンさんなのでしょうが、おそらく昔はバンドを組んでライブとかやっていたんじゃないかなぁ~って雰囲気を漂わせている、チョイワル系のオジさま。

 

そんな客にポケットに手を突っ込んだまんま応対する店員さんも、その風体はスッゴク怪しくて、セックス・ピストルズあたりのパンク・ムーブメントに魅せられて、気が付けば道を踏み外しちゃっていました感を漂わせているんです。

鼻ピアスに耳ピアス、髪の毛は多色染の店員さんって・・・スゴクない?

 

そんな彼らの間で飛び交う会話。

当時のアザゼルが知らない単語だらけ。

 

お客と店員さんが自らの知識と経験を総動員して臨戦態勢で臨む会話。

いつ殴り合いが始まってもおかしくない、そんな言葉による「シバキ合い」

 

一銭にもならないバトルに自らの存在意義を賭けるという無意味さに、アザゼルは

「このヒトたち・・・カッケー」

と思っちゃったり(笑)

男子たるもの、ヤッパリこうでなくっちゃ(←ホントか?)

 

で。。。

 

こんなことをグダグダ書いちゃったのは、音楽って単独で成立するようなものではないから。

作品が成立した当時の社会的あるいは文化的なムーブメントだとか、政治的あるいは軍事的混乱だとか、経済の好不調だとか、そういった「時代」をキャンバスにして描かれたもの。

 

仮に今回取り上げた調査結果を真であるとして考えてみると、世代を問わず、音楽そのものへの興味が喪失されつつある、というのは軽視すべきではないように思うんです。

国民レベルで同時代性が失われつつある・・・言い換えれば、大衆こそが政治・経済・社会・文化の担い手であるという意識の低下を意味しているんじゃないかしら。

 

誰かがエサを与えてくれるまで、口を開けたまま、ただヒタスラ待ち続けるだけの存在。

政治改革には期待しない、経済成長も信じない、知識の自発的吸収・発信にも関心がない、それ以上に他人には興味が無い・・・

 

能動的に知識を吸収し、自分のアタマで考え、自分なりの仮説を導き出し、さらに、その仮説を否定する根拠を洗い出す。

そんな思考の繰り返しというか、批判精神の持続というか、主体性を発揮することに飽きてしまったのかも。

 

(「私は私であり、貴方ではない」という当然至極のことさえも許さなくなった管理社会が悪い・・・みたいな左翼系のアホさん達が喚くような他力本願というより唯の言い掛かりは無視するにしても)自分の生きた時代への共感なり共鳴なり、時代を創り上げるのは我々自身なのだという認識が棄損し始めているとしたら・・・

コレはかなぁ~りヤバイ気がします。

 

えっ!?

オマエ、考え過ぎですって?

 

うぅ~ん、そうかもしれません。

でもね、音楽だけを切り出して考えるのもドーなのかなぁって思ったりするんです。