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xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

「はたらかないで、たらふく食べたい」(栗原康)を読む ~このヒト、変に理論武装せずに「自爆芸」をみせた方が面白い~

 

えっと。。。

 

この著者、イイ味出してます(笑)

いわゆる「自爆芸」なんですが、ココまで言い切れると、ある意味、清々しさのようなものすら感じられるんです。

 

副題は『「生の負債」からの解放宣言』

「生の負債」ってドー言う意味かというと、人間、生きていくためには半ば強制的に背負わさせるモノ(=負債)ってこと。

 

「おカネをどれだけ稼ぐことができるのか」が人間の優劣の尺度となっている、そんな社会の仕組みに「あっかんベー」しちゃえばイイじゃん!っていうのが「解放宣言」

好きなことだけやっていたい、無理強いはしないし、させない、そんな生活を堂々と送れる社会にしちゃおうぜっ!って感じかな。

 

消費を前提とした社会、消費するためにおカネを稼ぐことが当然視される社会って、息苦しくないか?というのが、著者の問題意識っぽい。

感のイイ方は、「あぁ、いわゆる高等遊民でしょ(笑)」って思うんだろうけど、そのとおり。

 

著者の目指すのは、まさに「高等遊民

だけど・・・そのためには気前よくおカネを恵んでくれるヒトが必要・・・

 

ココからが著者の持ち味である「自爆芸」が噴火するんです。

公務員の女子と婚約にまで至るのに、自身が余りにおカネを稼がないことに、彼女がブチ切れ。

 

この下りは、かなり面白い。

なんせ、著者自身の実話がベースなのですから。

 

「なんで女は男に稼ぐことを求めるんだ?」

そういう疑問が男子から出てくることは・・・分からないわけではない。

 

でもね・・・女を舐めてもらっちゃ困るんです。

某雑誌のアンケートによると、女が男に感じる魅力を尋ねたところ、40代の男性の魅力の60%以上が「経済力」

 

オンナがオトコを値踏みするとき、40以上のオトコに求めるものは・・・ぶっちゃけおカネ(笑)

リアルって、残酷よねぇ~

 

おカネの無いオトコ=甲斐性なし=役立たず=クズ=ゴミ=汚物(ウソ)

コレじゃあ、オトコもやってらんないよっ!って愚痴の一つも言いたくなるかも・・・ね

 

でも、悪いのはオトコなのよ。

だってオトコに生まれちゃったんだもの。

 

あと。。。

 

不思議なのは、著者は同類の女子には興味が無さ気な感じを受けちゃうこと。

消費社会は歪んだ価値観に基づく間違った構造だと叫ぶくせに、好きになるのは、消費社会にドップリと首まで漬かっている子。

 

コレじゃあ・・・いつまで経っても上手くいくはず無いのにね。

でもこういったストイックさを感じさせないワガママさこそが、この本を面白くしている最大の要因。

 

「豚小屋に火を放て」と読者を煽りながら、自分は「まあ、そのときの気分次第で」と軽くいなしちゃうのが、この本の持ち味ってことで。

本日は、これまでぇ~