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xlab’s diary あやしい時代

感じたことを、感じたままに

映画「秋のソナタ」(1978年 イングマール・ベルイマン作品) ~血の繋がりが真の和解を阻害することの意味~

(あらすじは書きません。ご興味がおありなら、ご覧になってね。)

 

リマスター版のブルーレイで観ました。

本郷界隈の古本屋を徘徊しているとき、4,000円未満で購入したもの。

 

現在の日本映画じゃとても観ることのできないレベルの演技力の二人、故イングリッド・バーグマンさんとリヴ・ウルマンさんに圧倒されっぱなしの90分。

でもね・・・辛くて最後まで観れないんです・・・

 

どっちの演技が上だとか、自分勝手で自由奔放な母親の敗北だとか、そんなことは

ドーでもイイ

もし、そんな些末なことに固執しているのなら映画なんか観ない方がイイんじゃないかしら。

 

「親子という血の繋がりが真の和解を阻害する」ということを(ベイルマンらしいといえばらしいのだけれど)、ココまで冷徹なまでに突き付けられると・・・

今のアザゼルには耐えられないんです。

 

娘が母に対して、おぞましいほどの「憎悪」という名のナイフを突き付けるんですもの。

「えっ・・・これ・・・ワタシ?」

 

だから・・・ね

最後までは、ドーしても観ることができないの。

 

最後がドーなるのか、観るのが怖い。

ホントに恐ろしい。

 

母と娘という、本人たちがいくら否定しても微塵たりとも否定できない

血の繋がり

この血を分けた存在という現実が、ジェリコの壁の如く両者の和解を阻害すべく立ちはだかる。

 

母だから

娘だから

 

そう、母と娘って、もしかすると永遠に分かり合えない存在なのかもしれないなぁ~

いつもなら「だから何?」って突き放すんだけれど、この映画の全体に流れる「容赦のない厳しさ」故に、そんな簡単にはいかないのでござる。